マグロのカラスミのスパゲットーニ
四条烏丸イタリアンの
シチリア料理リカータです!
Spaghettoni con la bottarga di tonno
alla FAVIGNANA
マグロのカラスミのスパゲットーニ
シチリアでカラスミ(ボッタルガ)と言うと
ボラでは無く、このマグロのカラスミを指すことの方が多いです。
シチリアはマグロ料理も多いです。
それはシチリアではマグロ漁が盛んだからですね。
マグロは大西洋からジブラルタル海峡を通って、
スペイン、
イタリア(まずはサルデーニャ、シチリアの北側、メッシーナ海峡)、
エーゲ海と地中海を周遊してまた大西洋に戻って行く。
シチリアはその通り道です。
シチリアの中で一番最初にマグロが通るのが、
シチリアの一番西のトラーパニの先の島々、
エガディ諸島です。
エガディ諸島はファヴィニャーナ島、マレッティモ島、レヴァンツォ島からなります。
このエガディ諸島では5〜6月にかけてマッタンツァと呼ばれる伝統的なマグロの追い込み漁が行われていました。
4隻の船で四角く陣取りマグロを追い込んでいき、仕掛けておいた網を引っ張り上げます。マグロが海面に浮いてきたところを銛で刺すのですが、船で囲まれた海("死の部屋"と呼ばれます)はマグロの血で真っ赤に染まるそうです。かつては、マグロ漁の為に命を落とす人もいたほど過酷な漁だったと言われています。
ただ現在ではこのマッタンツァはほとんど行われていません。
僕も実際に見たことはないです。
マグロは海の豚という表現もされ、
身も内臓も全て食べられます。
あまり出回っていませんが、
エガディ諸島やトラーパニでは
生のマグロはもちろん、
ツナ缶、マグロの生ハム、マグロのサラミ、マグロの心臓の塩漬け、マグロの白子(精巣)の塩漬け、
そしてマグロのカラスミなどが作られています。